期間/平成27年4月4日~5月6日
場所/さくら資料館
主催/本巣市教育委員会 協力 地花会
古田氏が板屋の堰堤で探した川ズレ菊。根尾川の菊花石で子供達に夢を与えたく、また、根尾川で菊花石を探す人の参考になればと資料館に川ズレ菊を寄贈されました。
川で長く転石した菊花石は角がとれて、みんな草書の趣があります。
菊花石の玉樋母岩を板に引いて、本にしました。ページをめくっていくと、花の構図など母岩と花の関係がわかってきます。コーナーの菊花石を寄贈しました。
左は菊花石の皮目。皮目には、流れた後が付いています。そして、菊花石を四角に切断すると、花の巻き込み動いた躍動が表れます。その時、面を滑らかに、隅をビッシリと仕上げます。すると、格調がうまれてきます。
日本列島の生成を秘め、自然の動きを花が美しく表している菊花石。それが僅か50年余りで取り出されてしまいました。取り出された菊花石が散逸してしまうのは、自然の損失です。私が菊花石でお伝えしたいことをパネルに纏めました。
企画展の開催にあたり、説明資料をつくられました。岐阜県に3箇所しかない貴重な特別天然記念物のことや、菊花石の採石が華やかな頃の根尾村の石店の記録、根尾谷の地質などの資料を展示しています。
根尾谷は化石の宝庫。古生代に栄えた、フズリナ、シカマイヤ、海ユリなどの化石で谷は白くなっています。農家の庭先に置かれている海ユリの化石。福井の恐竜化石よりもはるかに、ダイナミックで教育的価値がある。
地元だけでなく、関東、関西からも多くの愛好家がご来場下さいました。
ありがとうございます。
今回、地元本巣市で企画展を催し、自然の素晴らしさをお伝え出来たことは望外の喜びです。
三本木教育指導員様始め、愛好家、関係各位の皆様のご協力に感謝しております。
地花会会長 石原宣夫
さくらと菊花石、二つを見せたいのですが、この時期、根尾谷は淡墨桜見物の車で混み合います。さくらを見たいという要望が多ので、さくらの開花状況と根尾を訪れる愛石家に見せたい根尾谷断層と石組みがあるのでのせておきます。
撮影 三本木隆教育指導員
4月3日 寒の戻りなどで遅れていたさくらが雨の中で開花する。
4月5日 さくらが3分咲きになる。昨年の写真。4月5日は雪が降る。
4月9日 さくらは満開を迎える。
4月12日 公園の高台からは能郷白山を見渡せるロケーションがある。
4月19日 一週間後、大阪からバスツアーで根尾を訪れると、葉桜が雨に濡れていた。
ツアーでは、川に入り石を探す計画ですが、川が増水しており、地震観察資料館に変更する。
最初の頃に比べて、資料館の内容が格段に充実してきました。 断層模型
6メートルの上下断層、理解を越えている。
さくら資料館と地震断層観察館は、ボランティアガイドがいます。事前に公民館にお電話下さい。
根尾公民館 TEL 0581-38-2515 FAX0581-38-2525
根尾谷を歩くと玉石の亀甲積みの石垣をあちらこちらで見ます。根尾では当たり前ですが、私が40年前、バスの窓から幻想的な石垣を見た時、ここは石の国と実感したのです。
玉石の亀甲積みとは、川石の丸みを生かした石積み。石の角を六角に欠いて、寸分の狂いもなく積み上げる石垣ですが、手間と費用がかかるのです。
根尾村に石工の名人がいて、郷土のため、黙々と神社仏閣の玉垣を積み上げたので多く残っています。
撮影 三本木隆教育指導員
根尾高尾 熊野神社の亀甲積み 樽見線 高尾駅下車すぐ
根尾水鳥 足立神社の亀甲積み 樽見線 水鳥駅下車すぐ
根尾神所 春日神社の亀甲積み 樽見駅から徒歩20分
根尾市場 大領神社 樽見駅から徒歩10分