菊花石は自然を思考して観るのです。そのいざないとして石の本と文鎮を作りました。本のページを開いてみると、石の硬さに合わせて花が変化しています。文鎮は四角に切断した面を合わせ見ると、見えない花の流れがわかります。
平面的に流れて生成した玉樋母岩の割れた先端部です。そこを用い、母岩の厚みと平行に切断して作った石の本です。石を綺麗に磨きあげ、木目の良いサクラの木で丁寧に仕上げています。
サクラ資料館蔵
5ページから裏面までは花が乱れているとして削り取ってしまう所です。しかし、ここに菊花石の見所があるのです。母岩が軟らかいので、花が上から下に流れるようになっています。ドップラーの力が強く支配しています。