菊花石物語

菊花石 母岩の種類 玉菊

玉菊

玉菊図

玉菊は、樋口を持たないので花樋や皮目樋の薄い流れが熱で丸まり、その真ん中で弾けて玉菊が出来たのでしょうか。火山灰の肌目を持つ玉菊と皮目質の皮目を持った玉菊があります。皮目質の玉菊は、稀に玉菊が集って母岩を形成している「玉寄せ母岩」や「玉付き母岩」があります。また、火山灰の中に飛び込んで咲いた玉菊もあります。玉菊の形と皮肌の特徴を見ると、おおよそ玉菊の中で咲く花がわかります。

小さい玉から大きな玉、形もいろいろ玉菊は種類と変化が多いので、これを集める愛好者も多くいます
小さな玉菊。いくつもの花をもって変化にとんでいます
花弁の広がりが孔雀模様をしています。小さな玉菊の中で核の集まりが歪に集まり孔雀模様になったのです。花弁が皮目を膨らませているので孔雀のように皮目も広がっています
線香花火が火玉を造り弾けるように、玉菊も火山灰の中で火玉を造り線香花火のように飛び出し弾けています
根尾川で探した玉菊の一部。花の特長が花弁の模様にあらわれています
小さくても、花弁の変化が玉菊の花を表しています。手前は、乱れた菊。中は、合背の菊。先は、玉の中に一つの菊が入る
花弁の先は、花の形や花組を表していて表情豊かなので、このまま楽しみます
薄い皮を挟んで玉菊が合わさっています。玉菊で母岩を形成しています
玉菊の周りに浮き皮がついています。それを外すと硬い母岩の上に玉菊が表れました。玉菊の先を少し削っています
山石(火山灰)の中にマグマが飛び込んだので「山菊」としています。偶然が造り出す花の展開が見事です