山の地層の中で母岩や花が水により溶かされ、自然に花が出た菊花石をサバ菊と呼んでいます。自然の強い力を長く受け続けたので、多くの場合花が崩れ抜けているのです。
花が瑪瑙になり皮目が硬く花の周が皮目質で軟らかい母岩は水を受けると瑪瑙の花と皮目が残った牙と呼ばれる貴重なサバ菊が出来ました。
母岩が硬く花が軟らかいと、水蝕(すいしょく)を受けると抜けサバが出来ます。サバの多くが抜けサバなので抜けた所を削り取って花を出します。
花は抜けたが、花弁の外側が残ったサバ菊を蜂の巣サバと言います。細い縁が花の仕組みを見せています。
母岩も花も軟らかい原石が水蝕を受けると、母岩の形をとどめる事なく泥になっています。僅かに皮目を残すことがあります。昭和50年頃は崩れサバが山の残土の中に捨てられていました。